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ベアト総受け小説企画ブログです
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戦人×ベアトリーチェ







黄金郷は、とても静かだった。
どこか寂しそうな風が吹き、そのたび薔薇が風に舞い散る。

その寂しき黄金郷の東屋には熟考する青年、戦人と濁った瞳をした、物言わぬ魔女、ベアトリーチェの二人がいた。

デッキチェアにもたれ掛かるように座るベアトは、遠くから見ればただのお人形のよう。生きてるのか死んでるのかわからない。けれど彼女は生きていた。
その証拠として彼女の片足にある足枷。それは彼女を逃がさぬ“絶対の拘束”。

生きることを放棄したはずの彼女が未だ此処に縛り付けられてる証拠。
それがどれほど辛いことか…。

そんなベアトを早く解放してやりたいと思い、テーブルの上にあるチェス盤を見つめる戦人。

わからなかった。

ベアトの思考がまるでわからない。駒をどう動かせば第4のゲームまでの殺人に至るのか、なぜ殺人が起こるのか。………わからない。

「……なぁベアト。なんでもいいからさ…どんな罵りでも構わない。なにかヒントをくれよ…。」
「……………。」
なにも言わない。生きる屍なのだから当然。

「…ったく、お前はどうしちまったんだろうな? …演技かもしれねぇのに載っかる俺もあれだけどよ…。」
「………。」
わかってる。なにも話しかけてくれないのは戦人もわかっている。

でも応えてほしかった。
どんなにくだらない罵り言葉でも構わない。なにか言ってほしかった。

もう一度問いかけようとしたその時、黄金の蝶が集い、それがワルギリアに変わった。

「…ワルギリア。」
「相変わらず、その状態ですか。」
「ああ、こんなに待ってるってのに、ひでぇよな。…………で、ワルギリア。第五のゲームの様子はどうだ?」
気軽そうにワルギリアに問いかけるとワルギリアはなにか悩ましげな表情を見せ、それからゆっくりと首を横に振った。

それが意味するのは恐らく、あの二人の魔女が相当ベアトのゲーム盤で好き勝手に遊んでいるという事。

「あいつら…好き勝手にやりやがって…。」
拳に力を込め、怒りを示す戦人。宥めるようにワルギリアは言う。
「怒りにまかせ、後先考えず挑んでも逆に切り返されるだけです。今はゆっくり熟考して怒りを治め、戦人くんがあの二人に挑む気になったら、」
「ああ、わかってるぜ。………こいつに勢いで挑んで切り返されたことは何回もあるからな。」
優しくベアトの頭を撫でる。そんな戦人を見て、ワルギリアはくすっ、と笑った。

「では、戦人くん。私はもう一度ゲーム盤に行ってきます。この子のことをお願いします。」
「おう、任せとけ。」
ワルギリアは一礼すると、黄金の蝶に姿を変え、消えた。



「………そうだよなぁ。過去のゲームで何度もお前に挑んだってのに、殆どお前に切り返されて反論できなくなったんだよなぁ…。」
「………。」
「俺もちゃんと学んだんだぜ? だからなにか言ってくれよ。『無能のくせに少しは学んだな』とかそういうのでもいいから…。」
「……………………。」

ベアトは黙ったまま。瞬きと息をする以外なんの動作もしない。冷めた紅茶が入ったティーカップをただ見つめるだけ。
耳が痛くなるくらいの静けさだけが延々と続く。


「…あんまり黙ってると、その牛チチ揉むぞ…?」
ついには思ってもない(と言ったら嘘になるかもしれない)ことまで言い出す。
もちろんこれでなにか話しかけてくれたら奇跡だが、胸を揉むのも悪くな………、

「って俺は何を考えてるぅぅううううッッッ!?!?!?」
うがああああと頭をブンブン振り回す。
お人形の黄金の魔女はそんな悶々としている戦人など見えてないようにティーカップを見つめ続けるだけ。

相変わらず無反応なベアトに少し苛立ちを感じ、片手をベアトの左胸に近寄せる。
「べ、ベアト!! ほ、本気でやるぞ!? 俺本気でやっちゃうぞ!?」
「…………………。」
反応なし。嫌がったりもしない。

普段ならなんて言って反応しただろうか。
『無能が妾の胸を揉むなど1000年早いわ!!』とか…? かつてのベアトならば。

「……………。」
かつてのベアトとはまるで正反対な静かすぎるベアトはなにも言わない。嫌がる素振り表すことをなにも言わないしない。

「…………。許せ、ベアト。」
ついには左胸に触れる。心臓の弱々しい鼓動が手に伝わってくる。
当然ながらベアトはいやがらない。ってか、無理。

「も…揉んでもいいか…? な、なぁ?」
自重しない無能。
もはや無能を止められる者はいないのか!? 多分…恐らく…きっと………いない。

「っ………。」
一瞬だけ、ベアトが反応した気がした。
でも戦人は気づかない。戦人理性崩壊中。さすが無能!

「…じゃ、じゃあ…ベアトが別によさそうだし…。遠慮なく…。」
※これは立派なセクハラです。よい子は絶対絶対ぜーったいまねしないでね!※

これが日常世界ならば戦人はセクハラで訴えられて逮捕されてるところ。それを躊躇いなくやってのける無能。そこにシビれる憧れるゥ!

そして……胸を揉む………。
むにっ

「…や、柔らかい…。」
「っ…ぅ…、」
「ベアト…?」
僅かに、ほんの僅かだが、ベアトが喘いだ気がした。今まで無反応だった彼女が…。

「ベアト……やっとなにか反応してくれたな…良かった…。まだ生きてるんだな…。」
なんというアホなシーン。というか勝手に殺すな。

止まることなくベアトの胸を揉む。もう片方の胸も揉む。

「ぅっ、…ふぅっ……はぁ…あっ……。」
ずっと無表情だったベアトが、なにやら嫌そうな顔をしている。というか明らかに嫌がっている。
それでもやめない戦人。

この時戦人は気づいてなかった。

戦人の背後には 眼を見開き、不気味な笑みを浮かべ るワル ギリ ア の すが た が――――――。


―――――――………・・・


「ほっほっほ、駄目じゃないですか戦人くん。先程言ったはずですよ? 後先考えて行動しなければ痛い目を見るって。」
「……すんません…。」
一波乱のあとの黄金郷にはボロボロになってワルギリアの前に土下座する戦人とその戦人の頭を踏むワルギリアの姿があった。

「大丈夫ですよ、ベアト。今度からは私が一緒にいてあげますからね。………異論はありませんよね、 戦 人 く ん ?」
「は、はいっ!! あ、ありませんんん!!」

そんなこんなでワルギリアが常にベアトのそばに(無理なときは代わりにロノウェが)いることになったとか。



そして物語はEP5に続く。






あとがき

どうしてこうなった/(^o^)\

と誰もが思うであろうバトベア。
元の話は動画として初めてのうpをしようとした未完成で終わったオリスク
後先考えないというのはフラグでしたw

そしてEP5に続くわけですが、戦人とレイプ目ベアトが二人きりってシーンは最初以外あまりない気がするよwww
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