忍者ブログ
ベアト総受け小説企画ブログです
| Admin | Write | Comment |
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

雛ベアト×姉ベアト






「私たちが別々になった理由って、他にもあると思うのです。」
ぽつりと、ベアトはつぶやいた。
「ほう、なにがあるのだ?」
姉は興味深そうに妹の言葉に耳を傾ける。


「一つになるのではなく……消すためなんじゃないかなぁ…って。」
「消す…ため………? なぜだ? 妾たちは一つにならなければベアトリーチェになれないのであろう?」
「ええ、そのとおりかもしれません。…でも、もしこれが互いを打ち消し合い、より優良な、…戦人さんの“ベアトリーチェ”を生み出すための試練だとしたら…。」
「妹は………妾を殺すのか…?」
恐る恐る聞く姉。しかし妹は、あっさりと、
「できませんよ。」
否定した。
あまりにも姉がまじめそうだったからそんな姉に妹はくすりと笑う。その微笑みは姉が知るいつもの暖かい微笑。

しかし瞳の奥にはなにか冷たいものも感じられた。

「そ、……そうであろうなァ…。くっ、くっくっくっ…。」
妹のよくわからない威圧感に姉はわずかにたじろぐ。

もし…それが本当だとしたら、妹は自分を敵と見なして、………殺すに違いない。
なんとなくそんなことを確信した。


「……まぁ…そなたなら…やりかねんかもしれぬな…。」
戦人への愛があれば、自分を本当に殺せるかもしれない。
でも、愛しの妹に殺されるのなら、それもまたいいのかもしれないと苦笑することしかできなかった。
しかし対象に妹は笑っていない。突き刺さるように真っ直ぐな瞳で姉を見る。

「だからできません。」
「…なぜ断言できる?」
「だって……その…。」
歯切れが悪い。照れ臭そうに妹は言う。


「だって………私、お姉様のこと………愛してしまったのです。」
「えっ………。」
思いがけない言葉に思わず頬を赤らめる姉。
躊躇わず言葉を続ける妹。

「私は…お父様もお姉様も愛してます…。でも選べない…。どちらを愛するべきなのか…選べないのです…。」
「妹………。」
悩ましげに頭を俯ける。そんな妹の肩に手を載せようとした。

「だから、私なりに一つになる方法を思いついたのです。」
「…なんだ?」
「私にお姉様を取り込めばいいのです。」
「…どうやって…?」
いつしか妹が浮かべているのは笑み。その笑みからは恐怖しか感じない…。
妹はそんな笑みを浮かべながら言葉を紡ぐ。


「お姉様を食べちゃえばいいのです。」
「食べる…? …………え?」
姉は意味が分からない、というように首を傾げた。

「でも…そのままでは食べれません。だから、お姉様の頭から足の先まですり潰してぐちゃぐちゃに砕いて、………それを私の中に取り込むのです。」


そうすれば結果的に私たちは一つになれる。


戦人さんを愛しながらお姉様を愛することもできる。


公平だけどとても歪な方法。


「素敵だと思いませんか? 身体の中に愛する人を入れるなんて。」
可愛らしい無邪気な笑みを浮かべる妹。しかし姉はそんな無邪気な妹が恐ろしかった。

「……そ、それをするのか…?」
姉の声は微かに震えている。

怖い。

死という概念がない無限の魔女でも、恐ろしいものはある。

確かに妹とは一つになりたい。しかし…その方法は………殺すのと変わりないではないか…。



「もう…お姉様ったら。やりませんよっ。」
くすくすと笑う。真に受けていた姉が面白かったのか少し腹を抱えて笑っていた。

「そ、………うだよなァ………。は…はは……。」
姉はすっかり腰を抜かし、後ろの壁にもたれかかる。無理矢理口をひきつらせ、苦い笑みを作った。

「はい。必ず私達は一つになれます。」
「そう…だよなァ…くっく…。」

もし、一つになれなかったら、そのときはそのときですけどね?







あとがき


意味不明すぎワロタwwww
雛がかつてないくらい黒いお話です。ってかヤンデレ
しかし愛する人を身体の中に取り込むなんてなんだか卑猥だね……きゃっ><///
PR

Copyright c ベアト総受け文企画。。All Rights Reserved.
Powered by NinjaBlog / Material By Mako's / Template by カキゴオリ☆
忍者ブログ [PR]